広場村(読み)ひろばむら

日本歴史地名大系 「広場村」の解説

広場村
ひろばむら

[現在地名]鴨川市広場

待崎まつさき川を挟み横渚よこすか村の北に位置し、東は太平洋に面する。伊南房州通いなんぼうしゆうどおり往還が通る。文永元年(一二六四)一二月一三日の日蓮書状(日蓮聖人遺文)に「安房国東条松原」、「本土寺過去帳」の一一日に「文永元甲子十一月安房国東条小松原」などとみえる「松原」「小松原」は、当地の字小松原こまつばらに比定される。江戸時代初期まではひがし村・西村とともに東条とうじよう村と称されたが、東村の東に接する浜荻はまおぎ(現天津小湊町)を含んだとも考えられる。慶長二年(一五九七)の安房国検地高目録には東条村とみえ、高一千九二七石余(うち田方一千一九〇石余)、里見氏直轄領。元和二年(一六一六)鏡忍きようにん寺は東条村の内で寺領三〇石を安堵されている(「中村吉繁達状」鏡忍寺文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android