広見川(読み)ひろみがわ

日本歴史地名大系 「広見川」の解説

広見川
ひろみがわ

北宇和郡内第一の河川。水源日吉ひよし村東部の節安せつやすの渓谷で、同村内の節安川・犬飼いぬがい川・鍵山かぎやま川・日向谷ひうがい川・安森やすもり川などを合わせ、広見町に入って下大野しもおおの川・大宿おおじゆく川などを合わせて蛇行しながら三間みま川と合流して松野まつの町に入る。松野町に入ると吉野よしの川とよばれ、いわし川・目黒めぐろ川など四〇余の支流を合わせて高知県に入り、幡多はた西土佐にしとさ川崎かわさき四万十しまんと川に合流する。

広見川にはダムはなく、その清流は渓谷美と併せて風光明美であり、また鰻・鮎・鯉などの淡水魚の宝庫でもある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の広見川の言及

【広見[町]】より

…人口1万1625(1995)。周囲を山に囲まれ,鬼ヶ城連峰の北に開けた鬼北(きほく)盆地に位置する町で,四万十(しまんと)川に合流する広見川が支流を集めて中央を流れ,三間(みま)川を合わせて松野町に入る。江戸時代は大部分が宇和島藩領で,広見川上流部の村々は吉田藩領であった。…

※「広見川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android