座入(読み)ざいり

精選版 日本国語大辞典 「座入」の意味・読み・例文・類語

ざ‐いり【座入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 座席につくこと。座敷にはいること。また転じて、寝室に入ること。
    1. [初出の実例]「からっ切座入もせずにまつが岡」(出典:雑俳・柳多留‐二一(1786))
  3. 茶会で、招かれた客が露地から茶室にはいること。また、そのときの作法。席入り。
    1. [初出の実例]「客座入あらば、亭主出て一礼すみ」(出典:南方録(17C後)墨引)
  4. 座に加入すること。仲間にはいること。
    1. [初出の実例]「乞食は座入してより袋を首にかけて歩くとや」(出典:咄本・軽口露がはなし(1691)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android