座食(読み)ザショク

デジタル大辞泉 「座食」の意味・読み・例文・類語

ざ‐しょく【座食/×坐食】

[名](スル)無職のままで生活すること。徒食。「―の徒」「―して年を過ごす」

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精選版 日本国語大辞典 「座食」の意味・読み・例文・類語

ざ‐しょく【座食・坐食】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 座って食事をすること。⇔立食
    1. [初出の実例]「或人一猩を畜ひ、卓几(テーブル)に向って坐食(ザショク)(〈注〉スワッテクウ)するを教ゆ」(出典:造化妙々奇談(1879‐80)〈宮崎柳条一一)
  3. 仕事をしないで生活すること。身体を働かさないで食べること。居食い。徒食。
    1. [初出の実例]「工商の二民は僅に賦を出すか出さずして坐食逸飽」(出典:文明論之概略(1875)〈福沢諭吉〉五)
    2. 「最早や祿を以って坐食して行く訳には行かなかった」(出典:夢の女(1903)〈永井荷風〉四)
    3. [その他の文献]〔呉志‐賀邵伝〕

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