康国寺(読み)こうこくじ

日本歴史地名大系 「康国寺」の解説

康国寺
こうこくじ

[現在地名]平田市国富町

国富くにどみ町の北部にあり、臨済宗妙心寺派。大雲山と号し、本尊釈迦如来。寺伝によれば応安二年(一三六九)孤峯覚明(三光国師)の開創という。覚明は後醍醐天皇・後村上天皇から深く帰依され、和泉大雄だいゆう(現大阪府高石市)を創建したことで知られるが、山陰路に臨済宗の教線を伸ばした人物でもあり、当寺のほか雲樹うんじゆ(現安来市)などの開山にもなっている。覚明はまた南朝の政治顧問ともいうべき立場にあり、鰐淵がくえん寺領国富くんどみ庄内に当寺を建立したのは、南朝方と鰐淵寺勢力との結合を策してのことであったかもしれない(「平田市誌」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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