普及版 字通 「廴」の読み・字形・画数・意味
廴
3画
[説文解字]
[字形] 象形
廴に従うもので、金文にみえるものは(廷)・(建)の二字であるが、は土主を祀り、神を降す儀礼の場である中廷、廴はその聖所にひきめぐらした障の形である。〔説文〕二下に「長く行くなり」とし、「彳(てき)に從ひて之(し)(止、あし)を引く」と、足を長く伸ばす形と解するのは、(延)の字義による。〔説文〕に・・の諸字を属する。はおそらく中廷に筆を立て、基のことを卜する儀礼を示す字であろう。「国を建つ」というような際の、儀礼の場所をいう。行歩に関する字ではない。
[訓義]
1. 中廷の障壁。
2. ながくあゆむ。
3. のばす、ひく。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕廴 ススム・タダス・ミチビク・マス・ナガシ・ユミヒク・ユミハル・ヒク
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報