
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…したがってその種類は少なく,大蔵虎明の《わらんべ草》によると近世初期に39種の名があげられているが,そのうち基本的なものは20種前後である。 翁舞の三番叟(狂言では黒色尉(こくしきじよう)ということが多い)は古来狂言方が演ずるしきたりなので,この面をも狂言面とする考え方があり,同じく延命冠者(えんめいかじや)は古くいろいろに用いられ,やがてこれから〈夷(恵比須)〉や〈福の神〉の面が創作されたと考えられる。この夷とともに〈大黒〉や〈毘沙門〉など,室町時代の庶民信仰を代表する福徳神が,このころ狂言面として成立していった。…
…能楽に用いられる仮面(面(おもて))をいうが,その先行芸能である猿楽や田楽に用いられた仮面をも含むのが普通である。たとえば翁舞に用いられた翁(おきな)面,三番叟(さんばそう),父尉(ちちのじよう),延命冠者(えんめいかじや)は鎌倉時代にその形制を確立して,そのまま能面に継承された。追儺(ついな)または鬼追いに用いられた各種の鬼面は,猿楽や田楽のなかで変貌し,南北朝から室町時代にかけての能楽大成期に,能面らしい形に分化したと思われる。…
※「延命冠者」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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