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延命冠者 エンメイカジャ

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デジタル大辞泉の解説

えんめい‐かじゃ〔‐クワジヤ〕【延命冠者】

能面の一つで、目を細めて笑っている若男の面。また、それを用いる、「」の特殊演出「父尉(ちちのじょう)延命冠者」の登場人物

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世界大百科事典 第2版の解説

えんめいかじゃ【延命冠者】

式三番》における役の名,またその役専用の面の名。《式三番》は古い猿楽の伝統を伝える演目で,翁(おきな)・三番叟(さんばそう)・父尉(ちちのじよう)の三老翁による祝福の歌舞三番をさすが,その父尉に従って登場する若者がこの延命冠者である。上記のうち父尉だけは室町時代から特殊な催し以外演じなくなったので,この役もめったに見られない。面は,翁の面をそのまま若くした笑顔で,普通の能面と違って様式的に作られている。

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大辞林 第三版の解説

えんめいかじゃ【延命冠者】

能「翁」の特殊演式「父尉ちちのじよう延命冠者」の登場人物。また、その役に用いる面。

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世界大百科事典内の延命冠者の言及

【狂言面】より

…したがってその種類は少なく,大蔵虎明の《わらんべ草》によると近世初期に39種の名があげられているが,そのうち基本的なものは20種前後である。 翁舞の三番叟(狂言では黒色尉(こくしきじよう)ということが多い)は古来狂言方が演ずるしきたりなので,この面をも狂言面とする考え方があり,同じく延命冠者(えんめいかじや)は古くいろいろに用いられ,やがてこれから〈夷(恵比須)〉や〈福の神〉の面が創作されたと考えられる。この夷とともに〈大黒〉や〈毘沙門〉など,室町時代の庶民信仰を代表する福徳神が,このころ狂言面として成立していった。…

【能面】より

…能楽に用いられる仮面(面(おもて))をいうが,その先行芸能である猿楽田楽に用いられた仮面をも含むのが普通である。たとえば翁舞に用いられた翁(おきな)面,三番叟(さんばそう),父尉(ちちのじよう),延命冠者(えんめいかじや)は鎌倉時代にその形制を確立して,そのまま能面に継承された。追儺(ついな)または鬼追いに用いられた各種の鬼面は,猿楽や田楽のなかで変貌し,南北朝から室町時代にかけての能楽大成期に,能面らしい形に分化したと思われる。…

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