弁香(読み)べんこう

精選版 日本国語大辞典 「弁香」の意味・読み・例文・類語

べん‐こう‥カウ【弁香・瓣香】

  1. 〘 名詞 〙 ひとつまみの香。小片の香。もと禅僧が人を尊敬・祝福する時にたいたもの。後に香木を人の手のひらに似せた形に作って用いるに至った。〔文明本節用集(室町中)〕 〔勅修百丈清規‐一〕

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普及版 字通 「弁香」の読み・字形・画数・意味

【弁香】べんこう(かう)

花弁に似た形の香。禅僧が人を祀り、祝福するとき焚(や)いた。元・丁鶴年〔九江を過(よぎ)りて、李子威太守を追悼す〕詩 香遙かに拜す、九江の 太守の、日のごとくらかなり

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