引きこもり現象(読み)ひきこもりげんしょう

百科事典マイペディア 「引きこもり現象」の意味・わかりやすい解説

引きこもり現象【ひきこもりげんしょう】

不登校登校拒否)や就職拒否などによって,社会に参加せず家に引きこもる若者現象のこと。文部省の学校基本調査によれば,小・中学校の不登校児童・生徒数は1997年に全国で10万5354人にのぼり,10万人を突破した。学校を卒業しても就職せずにそのまま引きこもりを続けて,20代〜30代になっても社会に出られないケースも多い。 さらに,大学生になって受験勉強のプレッシャーから解放されたとたん虚脱状態になり,下宿にこもってずるずると留年を繰り返す若者も増えている。就職してから引きこもりになる場合もあるが,引きこもりの多くは不登校の延長線上にある。 学校でのいじめなど様々な原因があるが,社会的に成功したまじめな父親が子どもに期待をかけすぎたり,厳しく管理をしすぎた結果,その重圧に耐え切れずに,引きこもりとして現れる場合も少なくない。 精神科医や心理学者など専門家の間では〈親の価値観を押し付けずに,ありのままの子どもを認めることが大切。それによって子どもに自信が生まれ,社会とかかわる基盤ができる〉とする意見も多い。
→関連項目セルフヘルプグループ

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