登校拒否(読み)とうこうきょひ

百科事典マイペディアの解説

登校拒否【とうこうきょひ】

心理的な理由によって子どもが登校を拒むこと。不登校,学校不適応とも。文部省では,学校ぎらいを理由に年間50日以上欠席した児童生徒を登校拒否児と定義している。登校拒否は1980年代から現在に至るまで年々増加してきている。近年は本人の性格を主因とする見方は少なく,学校,家庭を含む社会的原因も重視され,どの子にも起こりうるとの見方に変化している。登校拒否児の受け入れ施設やカウンセリングなどの態勢づくりとともに,学校と子どもたちとの関係の全体的な見直しを求める意見もある。
→関連項目出社拒否症スクールカウンセラー引きこもり現象フリー・スクール保健室登校

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世界大百科事典 第2版の解説

とうこうきょひ【登校拒否】

病気や経済的理由などによるのでなく,なんらかの心理的理由により不安や緊張を感じて子どもが登校を拒むこと。アメリカでは,すでに1941年に〈学校恐怖症〉の名のもとに最初の研究報告がなされているが,日本では60年ころをさかいにしてこの問題が表面化しはじめ,それ以降急速に増えてきている。当初は〈学校恐怖症〉の名の示すとおり,神経症の一種と考えられていたが,今日では必ずしも神経症とはとらええない例も数多くみられる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

登校拒否
とうこうきょひ

登校する意思をもちながら登校時になると原因不明の頭痛や腹痛、強い心配、不安などの神経症状に襲われて登校を拒む状態で、1970年ごろからは登校拒否とよばれていたが、その後不登校という呼称が用いられるようになり、文部省(現文部科学省)も1999年より不登校と改称した。[台 利夫・編集部]

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世界大百科事典内の登校拒否の言及

【児童期】より

… 小学校教育においてこのところ重視されるようになったのは中学年(三,四年生)の指導である。この時期は学力格差が著しくなり,登校拒否や非行の件数も増大するなど,いわゆる〈落ちこぼれ〉が目だつためである。発達心理学的にみると,9,10歳ごろは抽象的思考への移行がはじまるとともに,ある程度まで他者(仲間)を意識しつつ,それとの対比で自己を見つめはじめる時期である。…

※「登校拒否」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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