引っ立つ(読み)ヒッタツ

デジタル大辞泉 「引っ立つ」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐た・つ【引っ立つ】

[動タ五(四)]ひきたつ」の音変化。「地味で―・たない色」
[動タ下二]ひったてる」の文語形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引っ立つ」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐た・つ【引立】

  1. ( 「ひきたつ(引立)」の変化した語 )
  2. [ 1 ] 〘 自動詞 タ行五(四) 〙
    1. 勢いがよくなる。盛んになる。元気になる。
      1. [初出の実例]「足下にして奮起(ヒッタ)たん歟」(出典:内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙緒言)
      2. 「どうも気が引立(ヒッタ)たぬ」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
    2. きわだって見える。めだつ。
      1. [初出の実例]「出る時顔をかくして、正面へ直ってぐっと見せると、かくべつひったつぜ」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)四)
  3. [ 2 ] 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙ひったてる(引立)

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