デジタル大辞泉 「足下」の意味・読み・例文・類語 そっ‐か〔ソク‐〕【足下】 [名]1 足の下。足もと。「足下にひれ伏す」2 相手の足もと、あなたのそばの意で、手紙の脇付わきづけに用いる語。「田中太郎様足下」[代]二人称の人代名詞。同等、または、それ以下の相手に用いる敬称。貴殿。「足下の御尽力を謝す」[類語]侍史・机下・台下・座右・硯北・膝下・玉案下・御許・御前・拝/兄けい・学兄・大兄・貴兄・賢兄・貴殿・貴台・貴下・貴君・貴所・貴公・御身・貴女 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「足下」の意味・読み・例文・類語 そっ‐かソク‥【足下】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 足のした。足もと。脚下。そくげ。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「打ち伏せ打ち伏せひるむ所を乗っかかり、そっかにしっかとふまへしは」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)千里が竹)[その他の文献]〔老子‐六四章〕② 相手の足もと。あなたのおそばの意で、多く、手紙で、自分を卑下し相手を敬って、その名に添えて書く語に用いる。[初出の実例]「伏惟、我右僕射馬足下、鐘鼎累代、阿衡一人」(出典:性霊集‐四(835頃)為人求宮啓)「大井君足下(ソクカ)君の手紙は面白く読んだ」(出典:第三者(1903)〈国木田独歩〉)③ 足駄(あしだ)。[初出の実例]「出仕時所二召具一従類不レ可レ用二足下一事」(出典:高野山文書‐文永八年(1271)七月日・金剛峯寺年預置文案)[ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 対称。対等もしくは、それ以下の相手に用いる。近世では自称の不佞(ふねい)と対をなした。[初出の実例]「足下有二所労一、布袴参入者」(出典:小右記‐長和三年(1014)一二月二八日)「臣良をして謹で足下(ソッカ)に献レ之と被二申置一とて」(出典:太平記(14C後)二八)[その他の文献]〔史記‐秦始皇本紀〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「足下」の読み・字形・画数・意味 【足下】そくか あしもと。また、同輩の人に対する敬称。〔後漢書、蓋勲伝〕卓、少を廢す。~勳、書を與へて曰く、~足下小醜、何を以て此れをへん。賀する門に在るも、弔ふ廬に在らん。愼まざるべけんやと、卓、書を得て、に甚だ之れを憚る。字通「足」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報