日本歴史地名大系 「引島」の解説
引島
ひくしま
- 山口県:下関市
- 引島
現下関市の南西端に、
「日本書紀」仲哀天皇八年に「筑紫の伊覩県主の祖五十迹手、天皇の行すを聞りて、五百枝の賢木を抜じ取りて、船の舳艫に立てて、上枝には八尺瓊を掛け、中枝には白銅鏡を掛け、下枝には十握剣を掛けて、穴門の引嶋に参迎へ献る」とある。
平安時代末期の、源俊頼の歌集「散木奇歌集」には引島が次のように詠まれている。
「吾妻鏡」元暦二年(一一八五)二月一六日条に「新中納言知盛相具九国官兵、固門司関、以彦島定営」とある彦島の、その場所は定かでない。「平家物語」巻一一(鶏合・壇浦合戦)に「さる程に、九郎大夫判官義経、周防の地におしわた
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報