引田部赤猪子(読み)ひけたべの あかいこ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「引田部赤猪子」の解説

引田部赤猪子 ひけたべの-あかいこ

古事記」にみえる女性
少女ころ,大和(奈良県)美和河(三輪川)に行幸した雄略天皇にみそめられ,嫁がずにいれば宮中にむかえるといわれる。そのまま80年たち,参内して天皇事情をのべると,天皇はおどろいてその老いたのをいたみ結婚はできないと,かわりに歌をおくったという。
格言など】日下江(くさかえ)の入江の蓮(はちす)花蓮身の盛り人羨(とも)しきろかも(「古事記」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例