引磬(読み)インキン

デジタル大辞泉 「引磬」の意味・読み・例文・類語

いん‐きん【引×磬】

《「きん(磬)」は唐音仏教楽器の一。わん状の小鐘に柄をつけたもの。読経のときなど、小さい鉄棒で打ち鳴らす。手磬いんけい

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精選版 日本国語大辞典 「引磬」の意味・読み・例文・類語

いん‐きん【引磬】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「きん」は「磬」の唐宋音 ) 仏語。仏事用の楽器の一つ。おわんの形をした小鐘の底に穴をあけ、ひもを通して木や竹の柄をつけたもの。細い鉄の棒で打ち鳴らす。法会(ほうえ)などの際、大勢の人々の注意を引くために用いる。手磬。小手磬。〔禅林象器箋(1741)〕
    1. 引磬〈仏像図彙〉
      引磬〈仏像図彙〉

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「引磬」の意味・わかりやすい解説

引磬
いんきん

仏教の儀式などに用いる体鳴楽器。小型の鐘の一種で,椀 (わん) 状の鐘に柄のついたもの。いんけいともいう。

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