引繕う(読み)ヒキツクロウ

デジタル大辞泉 「引繕う」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つくろ・う〔‐つくろふ〕【引(き)繕う】

[動ワ五(ハ四)]体裁を整える。あらたまった態度をとる。気取る。
「いつもよりか少し―・った字で」〈堀辰雄・かげろふの日記

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精選版 日本国語大辞典 「引繕う」の意味・読み・例文・類語

ひき‐つくろ・う‥つくろふ【引繕】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 身なりなどをきちんと直し整える。威儀を正してする。また、物の配置などを整え、きちんとする。
    1. [初出の実例]「自ら衣帯(みそみおひ)を整(ヒキツクロヒ)て」(出典日本書紀(720)顕宗即位前(図書寮本訓))
  3. 足りないところ、よくないところを補い直して、見られるようにする。
    1. [初出の実例]「おなじくは、我が力いりをし、直しひきつくろふべき所なく」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
  4. すみずみまで気を配ってする。改まって心を用いてする。また、気取ってする。
    1. [初出の実例]「れいよりはひきつくろひて書きて、うつろいたる菊にさしたり」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)

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