当目(読み)あてめ

精選版 日本国語大辞典 「当目」の意味・読み・例文・類語

あて‐め【当目】

〘名〙 (当てにした賽(さい)の目の意) 物事を行なうにあたって、目的とすることがら。めあて。
※雑俳・丹舟評万句合(1704‐11)「盗人のこぬをあてめの家ふしん」

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日本歴史地名大系 「当目」の解説

当目
とうめ

現在の岡当目おかとうめおよび浜当目はまとうめ辺りに比定される。天文二〇年(一五五一)七月一五日の今川義元判物写(臨済寺文書)に「方上之内当明塩」とある当明は当目のことで、当目の浜で製塩が行われていた。「家忠日記」天正七年(一五七九)九月一九日の条には「たうめ坂」とあり、牧野まきの(現金谷町)懸川かけがわ城の徳川勢が、当目坂で支えようと持船もちふね(用宗城、現静岡市)から出陣してきた軍勢を破り、進んで持船城を攻め崩している。また同九年五月にも「遠目」「東目」で徳川勢と持船城朝比奈勢が衝突、徳川勢が勝利している(「駿河国当目合戦頸注文写」松平乗承所蔵古文書、「大沢基軍忠覚」大沢文書)

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