朝日日本歴史人物事典 「当麻山背」の解説
当麻山背
奈良時代の皇親。舎人親王の妻で,大炊王(のちの淳仁天皇)の母。父は上総守従五位上当麻老。天平宝字2(758)年,淳仁天皇の即位に伴い正五位上から正三位に昇り,翌年,舎人親王が「崇道尽敬皇帝」の号を贈られると,「大夫人」の尊称を賜った。その後の消息は明らかではないが,宝亀9(778)年3月その墓を御墓と称し,随近百姓1戸をあてて守らせることとした。
(橋本義則)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報