彦部家屋敷(読み)ひこべけやしき

日本歴史地名大系 「彦部家屋敷」の解説

彦部家屋敷
ひこべけやしき

[現在地名]桐生市広沢町六丁目

太田市との境界をなす八王子はちおうじ丘陵の麓に位置。南にある比高八〇メートルの手臼てうす山上の砦と一体をなす単郭平城状の屋敷で、規模は東西一三〇メートル、南北一二〇メートル。手臼山寄りを除く三方に土塁と濠をめぐらし、北西角を一段と高くして櫓台としている。これに接して搦手虎口が開き、食違構造になった玉石積みの石垣となっている。西の角には八幡祠、稲荷祠が祀られ、解体修理(昭和五一年)された長屋門をくぐった右手には冬住(隠居家)があり、左手に庭園が配される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android