彦間(読み)ひこま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「彦間」の意味・わかりやすい解説

彦間
ひこま

下野(しもつけ)国(栃木県)安蘇(あそ)郡飛駒(ひこま)村入(いり)飛駒(現在は、村は佐野市になり、入飛駒のみ桐生(きりゅう)市に編入)で漉(す)かれた和紙。彦間紙の略称で、本来は飛駒紙と書く。大福帳の用紙障子紙にされた楮紙(こうぞがみ)である。現在では桐生市でただ一軒だけが伝統技術を復活し、趣味用紙として漉くのみである。

[町田誠之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android