コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

楮紙 コウゾガミ

世界大百科事典 第2版の解説

こうぞがみ【楮紙】

コウゾを原料とする紙で,古代から現代にいたるまで,一貫して代表的な和紙であった。古代には榖紙(こくし)とよばれ,現代においても梶紙(かじがみ)(構紙・加地紙)などの別名をもつ。原料のコウゾはクワ科に属する落葉低木で,日本に自生し,豊富にあったので,古代において太布(たふ)や栲(たえ)などの織物に用いられていた。コウゾは各地の風土によって特色を異にし,また同一産地でも種類が多い。コウゾBroussonetia kazinokiとカジノキB.papyriferaの製紙原料としての区別については議論があるが,実際上の違いは明確ではない。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

こうぞがみ【楮紙】

コウゾの樹皮の繊維を原料とした紙。和紙の中で最も代表的なもので、奉書・檀紙・杉原・西の内などとして各地で漉かれた。写経用紙・障子紙・傘紙などとして古くから用いられる。榖紙こくし。梶紙かじがみ。ちょし。

ちょし【楮紙】

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

楮紙
ちょし

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

図書館情報学用語辞典の解説

楮紙

「こうぞし」と読む.クワ科の植物であるコウゾの靭皮繊維を主原料として漉かれた和紙.繊維が長く,強靭なため,漉かれた紙は丈夫で,記録用紙としてだけでなく多用途に用いられている.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典について 情報

世界大百科事典内の楮紙の言及

【榖紙】より

…〈かじがみ〉ともいい,楮紙(こうぞがみ)(〈ちょし〉ともいう)の古名。製紙原料であるクワ科のカジノキBroussonetia papyrifera(榖(かじ),構(かじ)とも)はコウゾB.kazinoki(楮)とは近縁ではあるが別種の植物なので,榖紙と楮紙を区別することもあるが,すきあがった紙はほとんど判別できない。…

【紙】より

…〈カジノキ〉は〈コウゾ〉よりも丈が高く,樹皮は紡いで衣服の材料にもなった。楮紙はまた皮紙と呼ぶことがある。
[需要の拡大]
 後漢から三国魏にかけ蔡侯紙の名は有名であるが,後漢末には製紙の名手として左伯が知られる。…

【榖紙】より

…〈かじがみ〉ともいい,楮紙(こうぞがみ)(〈ちょし〉ともいう)の古名。製紙原料であるクワ科のカジノキBroussonetia papyrifera(榖(かじ),構(かじ)とも)はコウゾB.kazinoki(楮)とは近縁ではあるが別種の植物なので,榖紙と楮紙を区別することもあるが,すきあがった紙はほとんど判別できない。…

※「楮紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

楮紙の関連キーワード伊都内親王願文安倍川紙子西の内紙真弓の紙石州半紙屏風土代細川紙名塩紙八女紙吉野紙西の内黒谷紙書誌学玉泉帖紙屋紙朝鮮本奈良紙雁皮紙生漉紙宇陀紙

今日のキーワード

だまし面接

企業が面談や懇談会と称して就職活動中の学生を呼び出し、実質的には学生を選考する偽装面接のこと。2016年卒業の大学生に対する選考活動の開始時期を、従来の4月1日から8月1日以降へと後ろ倒しする主旨の「...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

楮紙の関連情報