20世紀日本人名事典 「彭城貞徳」の解説
彭城 貞徳
サカキ テイトク
明治〜昭和期の洋画家
- 生年
- 安政5年2月11日(1858年)
- 没年
- 昭和14(1939)年1月4日
- 出生地
- 肥前国長崎(長崎県)
- 別名
- 前名=劉 貞徳,森本 貞徳,森元 貞徳,森本 亀吉,森元 亀吉,吉田 一調
- 経歴
- 長崎の唐通事彭城三十郎の長男として生まれる。6歳で四書五経を読み、明治2年長崎の広運館で学ぶ。11歳で京都のフランス語学校で勉強。8年上京、9年高橋由一の画塾天絵社で洋画を学び、同年開校の工部美術学校に入り、アントニオ・フォンタネージに師事。11年ごろ石版会社玄々堂に勤務、のち帰郷。26年シカゴ万国博覧会出品総代で渡米、28年渡英、30年フランスに移住、34年帰国。36年帰郷。東山学院などで教え、画塾を開いた。大正4年再上京して日本橋で商業を営み、制作にも従事した。「和洋合奏図」「菊花」「花づくし」などの作品がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報