彼も人なり、我も人なり(読み)かれもひとなり、われもひとなり

故事成語を知る辞典 「彼も人なり、我も人なり」の解説

彼も人なり、我も人なり

同じ人間なのだから、他人にできて自分にできないことなどない、ということ。自分の奮起をうながす場合や、自分の権利を主張する場合などに用いることば。

[使用例] さもあらばあれ、彼も人なり、我も人なり、ちゅうたつともあるものが、いかでこれしきの敗れに屈せんや[吉川英治三国志|1939~43]

[由来] 八~九世紀、唐王朝の時代の文人かんの文章の一節から。昔の人は、しゅんという聖人の話を聞くと、「彼も人なり、われも人なり(その人も私も同じ人間だ)」と考え、自分も舜のようになろうと朝晩、努力したものだ、と述べています。また、この一節の元になったものとして、「孟子とうのぶんこう・上」に出て来る、「彼も丈夫なり、我も丈夫なり(その人もいっぱしの男なら、私だっていっぱしの男だ)」があります。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

ことわざを知る辞典 「彼も人なり、我も人なり」の解説

彼も人なり、我も人なり

彼も我も同じ人間である。人のできることが自分にもできないはずがない。

[解説] 努力すべきことを教えることば。自己の奮起をうながす場合や、自己の権利を主張する場合などに用います。

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む