律義(読み)りちぎ

精選版 日本国語大辞典 「律義」の意味・読み・例文・類語

りち‐ぎ【律義・律儀】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 礼儀義理を固くまもること。きわめて義理がたいこと。実直なこと。正直なこと。また、そのさま。りつぎ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「律義(リチギ)を立てて、思ひ詰めたる事をば翻さぬ人あり」(出典仮名草子浮世物語(1665頃)一)
  3. 馬鹿正直なこと。また、そのさまやその人。阿呆
    1. [初出の実例]「日外(いつぞや)とらしたる緋綸子犢鼻褌(ふんどし)かかせと申せば、律義(リチギ)なやつで、唯今までいさみしが泪をこぼす」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)八)
  4. 健康なこと。丈夫なこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「唯律義にていはふ初春 こひゃうしにかかるあはうのからなすな〈道寸〉」(出典:俳諧・物種集(1678))
  5. りつぎ(律儀)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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