律儀(読み)リチギ

デジタル大辞泉 「律儀」の意味・読み・例文・類語

りち‐ぎ【律儀/律義】

[名・形動]
きわめて義理堅いこと。実直なこと。また、そのさま。りつぎ。「―な働き者」「―に盆暮れのあいさつを欠かさない」
健康なこと。また、そのさま。丈夫。
「お―で重畳、重畳」〈浄・寿の門松
[派生]りちぎさ[名]
[類語](1謹厳実直謹直実体正直誠実真率しんそつ善良朴直真っ正直馬鹿正直忠実篤実真摯至誠信実篤厚大まじめまじめ几帳面生まじめくそまじめ愚直四角四面質実堅実堅気かたぎ生一本一本気勤勉義理堅い義理立て良心的忠実忠実まめまめしいきりきりしゃんきりりきりっと甲斐甲斐しいきびきびてきぱきしゃきしゃきはきはきすいすい忠実まめ忠実まめやか小忠実こまめ手忠実てまめ足忠実あしまめ筆忠実ふでまめ骨身を惜しまずきちんと規則正しい手取り足取りちゃんとしっかりしゃんときちんきちんきっちりかっちりがっちり規則的整然

りつ‐ぎ【律儀/律義】

[名・形動]りちぎ(律儀)」に同じ。
「―な児心をば、見ぬいた小常が侠気おとこぎなり」〈逍遥当世書生気質
[名]《〈梵〉saṃvaraの訳。身を制する意》悪や過失に陥ることを防ぐ働きのあるもの。善行のこと。また、善行を行うよう仏が定めた戒。禁戒

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精選版 日本国語大辞典 「律儀」の意味・読み・例文・類語

りつ‐ぎ【律儀・律義】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [梵語] saṃvara 三婆羅の訳。禁戒とも訳す ) 仏語。悪行または過失に陥ることを未然にふせぐはたらきのあるもの。善行のこと。また善行を行なうよう定めた戒法
    1. [初出の実例]「或固守律儀、至死不犯」(出典:本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「二百年を過て、当国に律儀(リツギ)広まるべし」(出典:源平盛衰記(14C前)二四)
    3. [その他の文献]〔大乗義章‐一〇〕
  3. ( 形動 ) 義理堅く質朴なこと。また、そのさま。りちぎ。
    1. [初出の実例]「范がりつきにまことのあるをみて、陳が病で死る時にその妻にかたって云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)一三)
    2. 「此の水をのむ者は、いかに立義(リツギ)、れん直なる人も、欲ふかく、物をほしがる心になる」(出典:仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)四)
  4. りちぎ(律義)

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