律儀(読み)リチギ

デジタル大辞泉 「律儀」の意味・読み・例文・類語


りつ‐ぎ【律儀/律義】

[名・形動]りちぎ(律儀)」に同じ。
「―な児心をば、見ぬいた小常が侠気おとこぎなり」〈逍遥当世書生気質
[名]《〈梵〉saṃvaraの訳。身を制する意》悪や過失に陥ることを防ぐ働きのあるもの。善行のこと。また、善行を行うよう仏が定めた戒。禁戒

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精選版 日本国語大辞典 「律儀」の意味・読み・例文・類語

りつ‐ぎ【律儀・律義】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [梵語] saṃvara 三婆羅の訳。禁戒とも訳す ) 仏語。悪行または過失に陥ることを未然にふせぐはたらきのあるもの。善行のこと。また善行を行なうよう定めた戒法
    1. [初出の実例]「或固守律儀、至死不犯」(出典:本朝文粋(1060頃)二・意見十二箇条〈三善清行〉)
    2. 「二百年を過て、当国に律儀(リツギ)広まるべし」(出典:源平盛衰記(14C前)二四)
    3. [その他の文献]〔大乗義章‐一〇〕
  3. ( 形動 ) 義理堅く質朴なこと。また、そのさま。りちぎ。
    1. [初出の実例]「范がりつきにまことのあるをみて、陳が病で死る時にその妻にかたって云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)一三)
    2. 「此の水をのむ者は、いかに立義(リツギ)、れん直なる人も、欲ふかく、物をほしがる心になる」(出典:仮名草子東海道名所記(1659‐61頃)四)
  4. りちぎ(律義)

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