後張遺跡(読み)ごばりいせき

日本歴史地名大系 「後張遺跡」の解説

後張遺跡
ごばりいせき

[現在地名]児玉町下浅見

神流かんな川によって形成された洪積扇状地の扇端部、女堀おんなぼり川右岸の自然堤防上の標高六八メートルほどに立地している。昭和五〇年(一九七五)から翌年にかけて実施された発掘調査の結果、古墳時代の竪穴住居跡一八八・溝跡三・土壙一一・井戸跡三、平安時代の竪穴住居跡三・溝跡四・土壙二、中世の館跡一が確認されている。古墳時代の竪穴住居跡は、五領III期―鬼高I期の約一〇〇年間にわたって継続して営まれたもので、当時の集落としては県内最大規模を示し、拠点集落であったとみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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