後昔(読み)ノチムカシ

デジタル大辞泉 「後昔」の意味・読み・例文・類語

のち‐むかし【後昔】

茶摘みの2日目に摘んだ茶葉で製した抹茶の銘。本来小堀遠州が織部好みの青みを帯びた色の茶を名付けたもの。製茶家では昔から「あとむかし」という。→初昔はつむかし

あと‐むかし【後昔】

のちむかし

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精選版 日本国語大辞典 「後昔」の意味・読み・例文・類語

あと‐むかし【後昔】

  1. 〘 名詞 〙 茶摘みの第二日目に摘んだ葉から製した抹茶の銘。初昔(はつむかし)に次ぐ良い茶の銘とされている。のちむかし。
    1. [初出の実例]「濃茶に、初むかし、後むかしと云名を付て、昔の字に様々の説ありと申す〈略〉初て芽を出したる真を摘みたるが初なり。其次をかかへたるを、二番に摘みたるが後なり」(出典:随筆・槐記(茶道古典全集所収)‐享保一二年(1727)一一月一〇日)

のち‐むかし【後昔】

  1. 〘 名詞 〙あとむかし(後昔)
    1. [初出の実例]「けふの日もはやくれはてて、あすまたたれにゆづりはの、うつりかはるやのちむかし」(出典:歌謡・松の葉(1703)四・ちゃの湯)

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