デジタル大辞泉 「初昔」の意味・読み・例文・類語 はつ‐むかし【初昔】 1 茶摘みの最初の日に摘んだ葉茶で製した抹茶の銘。本来、小堀遠州が従来の白みを帯びた色の茶を名付けたもの。「昔」を「廿一日」の合字とし、八十八夜前後の21日間の前半・後半に葉を摘んだものを初昔・後昔のちむかしとする俗説もある。2 新年に前年を振り返っていう語。《季 新年》 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「初昔」の意味・読み・例文・類語 はつ‐むかし【初昔】 〘 名詞 〙① 上等の煎茶、抹茶の銘の一つ。陰暦三月二一日に新芽を摘んで精製した茶。[初出の実例]「去年はきのふ大ふくの茶や初むかし〈正長〉」(出典:俳諧・小町踊(1665)春)② 元日になってから前年をさしていう語。旧年(ふるとし)。宵の年。《 季語・新年 》[初出の実例]「高砂や去年を捨つつ初むかし」(出典:俳諧・七車(1728)春)初昔の補助注記①の初昔に対して、その後の茶を後昔(あとむかし)といい、この二種の茶は幕府の御用となり、一般には売られなかった。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
デジタル大辞泉プラス 「初昔」の解説 初昔 京都府宇治市に本店を置く茶専門店、三星園(みつぼしえん)上林三入(かんばやしさんにゅう)本店が販売する抹茶。千利休や将軍家御用達として知られる濃茶の高級銘柄。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報