二番(読み)ニバン

デジタル大辞泉 「二番」の意味・読み・例文・類語

に‐ばん【二番】

順序等級などが第二であること。「クラス二番成績
二度目。2回。
二番煎じ」「二番太鼓」「二番茶」などの略。
大きさや質が中くらいであること。
「肴かけには―ぶり一本」〈浮・胸算用・一〉
知者を一番にたとえて》愚か者。ばか。
「心だての―なる、紀三井寺ともがら」〈仮・浮世物語・一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二番」の意味・読み・例文・類語

に‐ばん【二番】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 順番や順序が第二であること。第二の順位であること。また、そのものやその人。第二。
    1. [初出の実例]「上、碁盤を召して、仲忠と碁遊ばす。〈略〉二はんは仲忠勝ちて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)内侍督)
  3. 度数・回数が、一回に次いであること。第二回。再度。
  4. 第二の等級であること。また、質などが中位にあること。
    1. [初出の実例]「二番(にバン)の木地長持ひとつ」(出典:浮世草子・好色五人女(1686)二)
  5. ( 智者を一番にたとえて ) おろかもの。たりない人。ばか。あほう。
    1. [初出の実例]「二番にかまへられたる聟殿」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)
  6. にばんせんじ(二番煎)」の略。
    1. [初出の実例]「頭煎じから二番迄をのみこみ」(出典:浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)五)
  7. 旋盤のバイトの刃先の傾きが、けずられるものの面における法線となる角。逃角(にげかく)

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