徒立ち(読み)カチダチ

デジタル大辞泉 「徒立ち」の意味・読み・例文・類語

かち‐だち【徒立ち/歩立ち】

騎馬でなく、徒歩であること。
「馬をも射させ、―になり」〈平家・七〉
歩兵戦い。かちいくさ。また、その兵。
鎮西の育ちなれば、―はよかるらん」〈保元・中〉

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精選版 日本国語大辞典 「徒立ち」の意味・読み・例文・類語

かち‐だち【徒立・歩立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 馬に乗らないで徒歩で行動すること。
    1. [初出の実例]「大衆(だいしゅ)はみなかち立うち物也。官軍は馬にて駆けまはし駆けまはし」(出典平家物語(13C前)五)
  3. 歩兵の戦い。かちいくさ。また、その兵。徒武者
    1. [初出の実例]「八郎は筑紫そだちにて、船の中にて遠矢を射、歩立などはしらず、馬上の態は、坂東武者には、争(いかで)か及ばん」(出典:保元物語(1220頃か)中)

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