得たり賢し(読み)エタリカシコシ

デジタル大辞泉 「得たり賢し」の意味・読み・例文・類語

えたり‐かしこし【得たり賢し】

[連語]多く「と」を伴って副詞的に用いる)物事自分の思いどおりになったときの喜びの気持ちを表す語。しめた。うまくいった。
意地の悪い鳥は…、―と頭の上を啼いて通る」〈藤村破戒

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精選版 日本国語大辞典 「得たり賢し」の意味・読み・例文・類語

えたり【得たり】 賢(かしこ)

  1. 自分の思う通りにことが運んだようなときに、満足して発することば。うまくいった。しめた。えたりやかしこし。
    1. [初出の実例]「得たり賢(カシコ)しと三千余騎の兵共、抜き連て」(出典太平記(14C後)一五)

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ことわざを知る辞典 「得たり賢し」の解説

得たり賢し

自分の思う通りにことが運んだようなときに、満足して発することば。うまくいった。しめた。

[使用例] 降って湧いた温泉へ得たり賢しと飛び込む気にもなる[夏目漱石虞美人草|1907]

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