御不承(読み)ゴフショウ

デジタル大辞泉 「御不承」の意味・読み・例文・類語

ご‐ふしょう【御不承】

相手を敬って、その人が不承知なことをいう語。「ご不承とは存じますが」
不承知の気持ちをまげて承諾してほしい、という意をこめて頼む時に用いる語。「これでご不承下さいませ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「御不承」の意味・読み・例文・類語

ご‐ふしょう【御不承】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語。「不承」はもと「不請」 )
  2. 相手を敬って、その人が不承知なことをいう語。「御不承ながら」の形で、懇願するときに用いる。
    1. [初出の実例]「御ふしゃうながら あがらしられて われひとめいわくさおほうじてくだされ」(出典:捷解新語(1676)六)
  3. ( 転じて、不承知を忍んで承知してほしいの意 ) 無理な願いの承諾を求めるときにいう語。
    1. [初出の実例]「そこを御ふせうなされますかはりには、此御器量に千両といふみやげがござります」(出典:浮世草子・世間娘容気(1717)一)

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