御中居(読み)おなかい

精選版 日本国語大辞典 「御中居」の意味・読み・例文・類語

お‐なかい‥なかゐ【御中居】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )
  2. 江戸時代、諸大名の大奥に仕える女中の役名。中臈(ちゅうろう)より下、御末(おすえ)より上位にあった。
    1. [初出の実例]「おなかゐのわかなは旅(たび)出立菅笠(すげがさ)もって」(出典浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)上)
  3. 明治時代、上流階級屋敷につとめて、台所の炊事献立などを仕事にしていた女中。
  4. 女の人を呼ぶ敬称御方(おかた)。御女中。
    1. [初出の実例]「『サアおこれ、おなかい、おなかい。やっておくれんか』都て他の女ぼう、またはとしよりにても、お仲居おかたなどいふ国ことばなり」(出典:滑稽本・旧観帖(1805‐09)初)

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