御主様(読み)おぬしさま

精選版 日本国語大辞典 「御主様」の意味・読み・例文・類語

おぬし‐さま【御主様】

〘代名〙 (「さま」は接尾語)
対称。「おぬし」に尊敬の接尾語「さま」の付いた形で、江戸時代になって用いられた。
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)三「一とせに一度もおぬしさまの御手から水の雫も請(うく)るを、後の世のたのしみと思ひ極めて」
② (反射指示) ①を転用して「御自分」の意に用いる。
※浮世草子・好色一代女(1686)四「我を女にしておぬしさまは男になりて、夜もすがらの御調謔(たはぶれ)

おしゅう‐さま【御主様】

〘名〙 (「さま」は接尾語。「お主」を更に尊敬していう語) 御主人様。
咄本・喜美賀楽寿(1777)君ハ舟「コレコレ、そのやうに御主(オシウ)さまの事をわるくいはぬものだ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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