御城将棋(読み)オシロショウギ

デジタル大辞泉 「御城将棋」の意味・読み・例文・類語

おしろ‐しょうぎ〔‐シヤウギ〕【御城将棋】

江戸時代に、年1回、御城碁とともに江戸城で行われた将棋御前試合

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「御城将棋」の意味・わかりやすい解説

御城将棋
おしろしょうぎ

享保1 (1716) ~文久1 (1861) 年,毎年御城碁と同じ 11月 17日に徳川将軍の御前,中奥御黒書院において家元三家 (大橋本家・分家伊藤家) で行われた将棋の御前試合。慶長年間 (1596~1615) に将棋所 (江戸幕府に将棋をもって仕えた家系) ができて,御前試合はすでに行われていたが,対局日や下指し (あらかじめ指しておく) などの制度が整った享保1年を御城将棋の始りとするのが妥当であろう。

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世界大百科事典(旧版)内の御城将棋の言及

【将棋】より

…将棋指衆は毎年4月10日から12月7日まで奉公し,11月17日には江戸城黒書院または白書院で将棋を指して上覧に供することになった。この行事は御城将棋または御前将棋とよばれた。名人がつかさどる〈将棋所〉という呼称は18世紀になってから定着した。…

※「御城将棋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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