御宇田城跡(読み)みうたじようあと

日本歴史地名大系 「御宇田城跡」の解説

御宇田城跡
みうたじようあと

[現在地名]鹿本町御宇田

御宇田氏の居城跡と伝える。「一統志」に名跡として「下御宇田 御宇田城」とある。「国誌」には御宇田氏は「代々此所ニ在城」し、城跡には「聖廟二ケ所早鷹天神、田楽天神」があり、花園の跡が字陣内じんないにあったという。また御宇田氏の家臣八郎丸が字陣内に、星丸将監が来民くたみの字上町かみまちに館を構えたと伝える。字上古閑かみこがの城跡と伝える地にある祠には二個の五輪塔の空風輪がある。しかし県の調査によると遺構らしいものも、城跡に関連するような地名もなく疑問が残り、むしろ字成竹なるたけにある成竹城跡が、御宇田氏の居城であったと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android