御岩山(読み)おいわさん

日本歴史地名大系 「御岩山」の解説

御岩山
おいわさん

[現在地名]日立市入四間町

高鈴たかすず(六二三・六メートル)の北側に連なり標高四〇〇メートル。入四間いりしけん山とも称される。「常陸国風土記」の久慈郡の項にみえる「かびれ之高峯」に比定され、

<資料は省略されています>

と記され、立速男命の性格にかかわる雷神伝説を述べる。

「水府志料」によると、寛永七年(一六三〇)山上に「湯殿権現を移して、猥りに登山を不許」とみえ、山中に「胎内くゞり、護摩段石、梵天石、ちやたん石、天狗岩谷、雷神の巌谷抔云る大石あり。又方四五尺斗りの岩あり。中窪りにして霊水湧出る。是則当山の奥の院なり」とあり、全山修験道場たることが記される。さらに「又大岩高壱丈三四尺余、廻り五丈余あり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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