疾苦(読み)シック

デジタル大辞泉 「疾苦」の意味・読み・例文・類語

しっ‐く【疾苦】

病気で苦しむこと。病苦
悩み苦しむこと。難儀
「セーベの人民、夫れ是より、―せん乎」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「疾苦」の意味・読み・例文・類語

しっ‐く【疾苦】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 「疾」は病気の意 ) 病気で苦しむこと。また、その苦しみ。病苦。
    1. [初出の実例]「帥大伴卿忽生瘡脚苦枕席」(出典万葉集(8C後)四・五六七・左注)
  3. ( 「疾」はなやむ意 ) なやみ苦しむこと。生活に苦しむこと。また、その苦しみ。
    1. [初出の実例]「遣使於京及畿内、問百姓所疾苦」(出典:続日本紀‐天平六年(734)四月壬子)
    2. 「我が今の疾苦(シック)は皆過去に由る」(出典:雑談集(1305)二)
    3. [その他の文献]〔史記‐主父偃伝〕

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普及版 字通 「疾苦」の読み・字形・画数・意味

【疾苦】しつく

なやみ苦しむ。〔史記相国世家〕王の(つぶ)さに天下阨塞(やくそく)、口の多少、彊の處、民の疾するを知る以(ゆゑん)のは、()何のさに秦の圖書を得たるを以てなり。

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