御座敷天婦羅(読み)おざしきテンプラ

精選版 日本国語大辞典 「御座敷天婦羅」の意味・読み・例文・類語

おざしき‐テンプラ【御座敷天婦羅】

  1. 〘 名詞 〙 ( テンプラは[ポルトガル語] tempero ) 座敷で揚げ場を前に客が卓を囲み、板前が揚げ立ての天婦羅を供するもの。
    1. [初出の実例]「お座敷天ぷらの出来る山王下のある家へ入って行った」(出典:人さまざま(1921)〈正宗白鳥〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の御座敷天婦羅の言及

【てんぷら(天麩羅)】より

…明治の東京で最も繁盛したてんぷら屋は銀座の天金と新橋の橋善で,てんぷらはすしとともに東京名物とされるようになった。一方小さな座敷で揚げ場を前にグループで卓を囲む,いわゆるお座敷天ぷらが台頭したのは,明治の終りから大正へかけてのことである。また,関東大震災で東京のてんぷら職人が関西へ移住したため,以降阪神地区のてんぷら技術は著しく向上したといわれている。…

※「御座敷天婦羅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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