御懇(読み)ごねんごろ

精選版 日本国語大辞典 「御懇」の意味・読み・例文・類語

ご‐ねんごろ【御懇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ご」は接頭語 )
  2. 親切であること。思いやりがあり、情が深いこと。また、そのさま。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「これはこれは御懇(ごねんごろ)のお言葉」(出典桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉三)
  3. 交際が親しいこと。真心のこもった交友ぶりであること。また、そのさま。

ご‐こん【御懇】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「懇意」に接頭語「ご」を付けた語の下略 ) 他人を敬って、その人が自分にしてくれる親切をいう語。御懇意。御親切。
    1. [初出の実例]「居士御涙と諸共にさりとは御懇の御かいほう忝存る也」(出典:浄瑠璃・自然居士(1697頃)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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