御手付(読み)おてつけ

精選版 日本国語大辞典 「御手付」の意味・読み・例文・類語

お‐てつけ【御手付】

〘名〙 (「お」は接頭語)
① 金を出す人を敬って、手付金をいう語。
咄本・鯛の味噌津(1779)柱かくし「よみて見れば墨くろぐろと『御手つけ三日切』」
カルタ取りのような遊戯のとき、誤って違った札に手を触れること。また、その罰として引き取る札。おてつき。
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉一〇「御幸(みゆき)と逢ふこととお手附(テツケ)三枚三番ほどは忽(たちま)ち済みて」
主人が寝所などにはべらせて、侍女、女中などと関係すること。また、その関係した女。おてつき。

お‐てつき【御手付】

〘名〙
ユリアとよぶ女(1968)〈遠藤周作〉「江戸城ではお手付きを召出すのに色々と作法がいった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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