精選版 日本国語大辞典 「御玄猪」の意味・読み・例文・類語 お‐げんちょ【御玄猪】 〘 名詞 〙 ( 「お」は接頭語 )① 陰暦一〇月の亥(い)の日。この日の亥の刻に新穀でついた餠を食べて、その年の収穫を祝った。亥の子。おげんじゅう。[初出の実例]「偖、仰せ下さるるやうは、此の餠はきのふ御玄猪なりし、宸宴、供物のあまり也」(出典:俳諧・類柑子(1707)中)② 陰暦一〇月の最初の亥の日に食べる亥の子餠。おなり切り。玄猪。つくつく。おげんちょう。[初出の実例]「禁裏様御源猪のつつみ紙を一番に伝奏御持参にて、ひろげて被レ参候へば、御頂戴候」(出典:年中定例記(1525頃)) ご‐げんちょ【御玄猪】 〘 名詞 〙 ( 「ご」は接頭語 ) 陰暦一〇月の亥の日の亥の刻に、新穀でついた餠を食べて祝うこと。また、その餠。亥子(いのこ)。亥子餠。ごげんじゅう。ごげんちょう。おげんじゅう。おげんちょ。〔俳諧・年浪草(1783)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例