亥子餠(読み)いのこもち

精選版 日本国語大辞典 「亥子餠」の意味・読み・例文・類語

いのこ‐もちゐのこ‥【亥子餠】

  1. 〘 名詞 〙 陰暦一〇月の亥の日に食べる餠。宮中では、大豆小豆、豇豆(ささげ)胡麻、栗、柿、糖(あめ)七種の粉を用いて作り、猪の子形に切ったものを食べた。げんちょう。おなりきり。おまいりきり。玄猪(げんちょ)。いのこもちい。能勢餠。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「尚侍聊有豕餠経営、依其事歟」(出典小右記‐正暦元年(990)一〇月二一日)
    2. 「食にせばししにやならん亥子餠」(出典:俳諧・犬子集(1633)六)

いのこ‐もちいゐのこもちひ【亥子餠】

  1. 〘 名詞 〙いのこもち(亥子餠)
    1. [初出の実例]「その夜さり、ゐのこもちゐまゐらせたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)葵)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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