参候(読み)サンコウ

デジタル大辞泉 「参候」の意味・読み・例文・類語

さん‐こう【参候】

[名](スル)
貴人もとに行って機嫌をうかがうこと。伺候。
京都に出て、直ちに白河家に―し」〈藤村夜明け前
宮内省御歌所職員歌御会事務を扱った。

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精選版 日本国語大辞典 「参候」の意味・読み・例文・類語

さん‐こう【参候】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 貴人のもとへ参上してごきげんをうかがうこと。また、貴人のもとへ参上して、そこに詰めること。
    1. [初出の実例]「今明之間参候、可上子細」(出典明衡往来(11C中か)上本)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐郎顗伝〕
  3. 宮内省御歌所の職員。寄人(よりゅうど)の次にあって、歌御会(うたごかい)の事務をつかさどった。

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普及版 字通 「参候」の読み・字形・画数・意味

【参候】さんこう

実地に調べる。〔後漢書、郎伝〕宗、~常に賣卜して自ら奉ず(生活する)。~時に卒(には)かに暴風り、~占して京師に當(まさ)に大火るべきを知る。~人をはして參候せしむるに、果して其の言の如し。

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