御申(読み)おんもうし

精選版 日本国語大辞典 「御申」の意味・読み・例文・類語

おん‐もうし ‥まうし【御申】

〘名〙 (「おん」は接頭語、「もうし」はお願い申し上げること)
貴人のお出ましを請い願うこと。
武家名目抄(19C中か)儀式部「西の丸様御本丸え御申被成候に付而」
② とりなすこと。哀願
謡曲春栄(1435頃)「若宮別当のおん申しにより」

おもしゃ・る【御申】

〘他ラ四〙 (「お申しある」の変化した語か。「言う」に尊敬親愛気持をこめていう語) おっしゃる。
評判記難波鉦(1680)一「すべてけいせいは、いつはりをいふてだますものじゃとおもしゃるゆへ、わるざれも何もある事でござんす」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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