御米蔵跡(読み)おこめぐらあと

日本歴史地名大系 「御米蔵跡」の解説

御米蔵跡
おこめぐらあと

[現在地名]能代市上町

現能代市役所の地。近在の諸村からの蔵入米を収納する米蔵で、ここから久保田へ送られる。設置年代は不明だが、「梅津政景日記」元和二年(一六一六)一二月二四日条に「当年御かひこめ(買米)野代御蔵ニ御座候を」とあり、その存在が知られる。また同六年二月九日条には「元和五年野城御蔵、同御蔵衆家作候材木算用、大森二郎兵衛、神沢舎人仕候」とあり、この時に御米蔵が増築されたと思われる。

「代邑聞見録」に「御米蔵は御馬出小路西方大町下にあり、宝永元年甲申地震以後、御休所敬正寺間の明地へ移置。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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