御蔭参り(読み)オカゲマイリ

デジタル大辞泉 「御蔭参り」の意味・読み・例文・類語

おかげ‐まいり〔‐まゐり〕【×蔭参り】

江戸時代御蔭年おかげどし諸国庶民伊勢神宮参詣さんけいしたこと。 春》抜け参り
神仏にかけた祈願が成就したあとのお礼参り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「御蔭参り」の解説

御蔭参り
おかげまいり

江戸時代,特定の年におこった集団的な伊勢参詣の現象
抜け参りともいう。伊勢参詣は封建的抑圧からの解放感を味わえるので,農民は競って御蔭参りに参加した。江戸時代を通じ,約60年前後を周期とし,1650年より数回おこっているが,御師 (おし) や豪商扇動によりおこったともいわれている。特に幕末の,この伝統のうえに世直し運動として展開した「ええじゃないか」は有名。

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