御蔭神社(読み)みかげじんじや

日本歴史地名大系 「御蔭神社」の解説

御蔭神社
みかげじんじや

[現在地名]左京区上高野東山

比叡山西麓、御蔭山にある。京都賀茂御祖かもみおや神社(下鴨社)の境外摂社。祭神賀茂建角身かものたけつのみ命・玉依日売たまよりひめ命。御蔭山を別に御生みあれ山と称するが、下鴨社の祭神賀茂建角身命の女多多須玉依ただすたまより姫が別雷わけいかずち(上賀茂社の祭神)を産んだところといわれ、別雷神誕生の話は「山城国風土記」逸文に記されている。「京都府愛宕郡村志」には「延喜式に小野神社二座とあれど其在所詳かならず(中略)中古以来御蔭社有りて小野社なし、而して其より前には御蔭社の名は見えず。此地は下鴨御祖祭神に関係尤も深く其祭神も御祖の荒魂なれば昔より式社に加へられしも御蔭の名行はれて遂に小野社の旧号を亡ひしにやあらん」と御蔭神社=小野神社説がみえるが真偽は明らかでない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む