御触(読み)おふれ

旺文社日本史事典 三訂版 「御触」の解説

御触
おふれ

江戸時代,幕府諸藩が広く一般に公布した法令
幕府の法令・規則老中将軍裁決をうけて目付三奉行などに配布し,必要に応じて彼らを通じて伝達させた。大綱として定めたものを法度 (はつと) ,関係者のみに通達するものを達 (たつし) ,広く一般に触れるものを触書・触事といった。1649(慶安2)年に公布された「慶安御触書」は有名。これらを集めたものに「御触書寛保集成」「同宝暦集成」「同天明集成」「同天保集成」がある。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の御触の言及

【触】より

…江戸時代の幕府制定法の一形式。〈御触〉〈御触書〉〈御触事〉と呼ばれた。幕府の法令は通常,〈御触書〉もしくは〈(たつし)〉の形式で公布され,〈御触書〉は一般にひろく触れ知らせる場合に用いられ,〈達〉は関係官庁または関係者だけに通達するときに用いられた。…

※「御触」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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