三奉行(読み)サンブギョウ

デジタル大辞泉 「三奉行」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【三奉行】

江戸幕府三つ奉行寺社奉行勘定奉行町奉行

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精選版 日本国語大辞典 「三奉行」の意味・読み・例文・類語

さん‐ぶぎょう‥ブギャウ【三奉行】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 江戸幕府の寺社奉行・町奉行・勘定奉行の総称。これらが評定所一座を構成した。〔職掌録(18C中‐後)〕
  2. [ 2 ] 豊臣時代、五奉行のうち権勢が特に強大であった石田三成・増田長盛・長束正家の三人の称。
    1. [初出の実例]「秀次公天下之家督を請させ給ひてより、某を三奉行之内に加へさせ給ひき」(出典:太閤記(1625)一七)

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百科事典マイペディア 「三奉行」の意味・わかりやすい解説

三奉行【さんぶぎょう】

江戸時代寺社奉行町奉行勘定奉行三職の総称。
→関連項目公事方御定書

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「三奉行」の解説

三奉行
さんぶぎょう

江戸幕府の寺社奉行・(江戸)町奉行・勘定奉行の総称。評定所一座を構成する一方,重要な案件について老中諮問をうけた。その際の評議を三奉行評議と称した。1721年(享保6)以降,勘定奉行は勝手方公事方(くじかた)にわけられたが,勝手方は評定所一座には加わらなかった。

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とっさの日本語便利帳 「三奉行」の解説

三奉行

江戸幕府における、寺社奉行、町奉行、勘定奉行の総称。寺社奉行は寺社および寺社領管理、町奉行(南町奉行所北町奉行所に分かれる)は江戸市中の立法行政警察消防などの市政、勘定奉行は幕府直轄地の租税財政・行政を担当した。

三奉行(江戸幕府三奉行)

→「いつか必ず役に立つ!編 覚えておいて損しない日本史」の「三奉行」

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旺文社日本史事典 三訂版 「三奉行」の解説

三奉行
さんぶぎょう

江戸時代,寺社奉行・町奉行・勘定奉行の総称
宗教行政・江戸市政・幕府財政のそれぞれの担当者として重んじられた。評定所(江戸幕府最高裁判機関)の主要構成員でもある。

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世界大百科事典(旧版)内の三奉行の言及

【勘定奉行】より

…鎌倉時代に公事奉行人のうちで諸国年貢の受取り,勘定をする者を勘定の奉行人と称したが,室町時代の諸大名家に勘定奉行,勘定頭の名称が使われ,常置の職とされた。江戸幕府の勘定奉行は寺社奉行,町奉行とともに三奉行の一つで,評定所構成員である。勘定所の長官として幕府財政事務を統轄し,御料(幕府直轄領,天領)の支配と貢租徴収,全国の御料と関八州の大名・旗本領などの私領の訴訟を受理した。…

【評定所】より

…その存在は幕府創設後かなり早くから認められるが,1635年(寛永12)に規則が初めて成文化された。構成員の中心は寺社,町,勘定の三奉行で,これに大目付,目付が審理に加わり,勘定所からの出向者を主とする留役(とめやく)(書記)が実務を担当した。初期には老中も出席したが,1660年代(寛文年間)ごろに寄合(会議)が式日(しきじつ),立合,内寄合(うちよりあい)の3種に分かれて,老中は式日にのみ出座することになり,さらに1720年(享保5)からは月1回出座となった。…

※「三奉行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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